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伝説の森モーゼパーク

                             石川県:史跡

聖書を完全に無視


地方自治体が観光振興のために作った歴史歪曲施設。

石川県押水町(現・宝達志水町)では本来は古墳であるこの史跡を、「モーゼの墓」だと主張する山根キクの説を全面的に取り入れて、町の予算1憶五千万円を計上し公園として整備しました。山根キクは「キリストの遺言状」を知っていると言い、キリストの墓やモーゼの墓を日本で「発見」した女性です。



伝説の森モーゼパーク


当時、押水町は農業も工業も冴えず、企業誘致に失敗して、観光に目を向けていましたが、観光資源がないことを悩みの種にしていました。

そこで目を付けたのが山根キク著「光りは東方より」で、そこには石川県押水町の通称・三ツ子塚という古墳はモーゼの墓であると書かれていました。

元々古墳にモーゼの伝説などなく、町の人々は困惑しましたが、押水町商工会はこれを町おこしとして利用しようと考え、1989年に「モーゼクラブ」を設立。町当局や教育委員会は、「モーゼの墓」は歴史の偽造に加担することになるとの懸念を持っていましたが、観光振興のために受け入れました。


モーゼ大聖主之霊位


町は予算を計上しふるさと創生の主要なモニュメントとして古墳を整備し、1993年に伝説の森モーゼパークをオープンさせました。

押水町が志雄町と合併してできた宝達志水町では、モーゼパークを宣伝し、清掃整備の予算も確保して経営を継続しています。

しかし聖書の記述を完全に無視して歴史の歪曲が行われている所に、学校関係者やまともな観光客が集うはずもなく、笑い話になることはあっても観光資源にはなっていません。

「キリストは日本で死んだ」「モーゼは天浮舟で能登に来た」「当地で583歳まで生きた」などという荒唐無稽な話が書かれた本を、著者の精神状態を疑わずに受け入れたことに疑問を感じると共に、その本一冊を根拠にして、ここまで大規模な公園を整備してしまった地方行政の見通しの甘さに呆れる外ありません。

「モーゼ大聖主之霊位」と標柱が建てられている所は、「河原三ツ子塚古墳群」という史跡で、三つの古墳が並んでいます。その地域に残る本当の史跡をないがしろにして、「モーゼの墓」としてしまうことは、その地域特有の良さを忘れさせるもので、地域住民の自尊心を奪うものです。観光振興どころか、全国的な笑い者になっていることを自覚して、すぐさま閉鎖、他の目的への転用をお願いしたいです。




施設概要

解説板

三ツ子塚古墳

モーゼ大聖主之霊位

モーゼクラブ

記帳所

解説板

解説板


 
 現地への行き方
JR七尾線「宝達駅」下車、徒歩40分。羽咋郡宝達志水町河原および山崎地内です。



この地図は大体の位置を示すものなので、訪問の際は現地の案内や地図で所在地を確認してください。

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